狂犬Colonel Qaddafi--手負いの狼

Qaddafiが首都Tripoliで連日演説、健在を強調。数千人?の支持者を前に武器をもって“テロリスト”を殲滅せよと喚いている。

mercenaries(傭兵)と治安部隊が首都に迫る反体制派デモ隊を阻止すべく、容赦なく銃撃している。狂気の如き国民に対する鎮圧、殺戮により追い詰められたQaddafiは孤立を一層深めつつある。


自国Libyaを地獄絵図にしようとしているQaddafi。この人物がこれほどまでの狂人で独裁者だとはボク自身も思っていなかった。

大金で雇われた貧しい北アフリカの傭兵は多くが20歳前後の若者達だ。無感覚、無慈悲にリビアの民衆を乱射する。Tripoli進行に加わった反体制派の将校Tarek Hussein大佐が怒りを露わにした「金曜日の礼拝者たちを治安部隊は銃撃した。礼拝者たちは武装などしていない無防備の市民だ。治安部隊はモスクの外から市民を銃撃し、救急車に乗って乱射していた」

Qaddafiの盟友だったリビア国連大使も涙に暮れながらQaddafiを見放した。各国大使も続々と帰国し、多くの国に赴任していたリビア大使も辞任する。
在日大使はどうなのか不明だが、ようやくObama政権がQaddafi一族の資産凍結、禁輸措置など数々のsanctions、制裁措置を開始した。UNも非難決議、EU諸国もsanctionsに出るのは必至だ。Qaddafiの資産は10兆円にのぼると言われる。が、当人は国際世論など全くお構い無しだ。馬の耳に念仏。痛くも痒くもないようだ。この種のsanctionsは効き目はなかろう。
「此の国には自由がない。我々は自由が欲しい」とHussein大佐。「Qaddafiが追放されたり殺されたりしたらリビアはどうなるのか?」と訊かれて「リビア人が望んでいるのは民主主義だ」と答える。


「まず闘いを始めるのが我々の義務だ」「政権はそのあと出来上がる。革命の主人公が政権を樹立する」
リビアの反体制勢力は他国による介入を望んでいないようだ。Qaddafiの末路はHitlerかMussoliniかPol Potoか・・・?それとも自国を内戦に持ち込み、protestersをテロリストだとして殺戮・殲滅し、Tripoliに篭城するつもりか?

湾岸戦争のように、国連軍か多国籍軍部隊の軍事介入以外にQaddafi打倒の方途はないような気がするが・・