好奇心と正義と約束と・・

Catherine Deneuveが来日、TV A人気の部屋の対談番組に登場した。
大の日本好きである“仏蘭西の誇る大女優“もまもなく古稀を迎える。余りの普段着姿にビックリしたが、語る口調は少し遠慮勝ちのようだが、毅然として明確だ。「好奇心は絶やさない」と強調し、「私は哲学者」だとも言う。


気品と貫禄がいささかお高い感じをさせないでもないが、新作『しあわせの雨傘』について語る。アメリカ人張りのジョギング姿に二度ビックリ。

結婚離婚、再婚を繰り返したDeneuve。早婚だったためか、もう21歳のお孫さんがいる。最後の伴侶?マルチェロ・マストロヤンニの最期を息子とともに看取ったという。
シェルブールの雨傘』が45年を経て『しあわせの雨傘』に深化したわけか・・。


昨秋、政府の年金制度改革法案に対するに抗議デモが全土に拡大したフランスだが、Deneuveの口からは本国の抱える政治問題は出なかった。大女優には政治論議は似つかわしくない・・・?
他方、厳寒の米東部D.C、Houseでは政治の嵐が待ち構えている。

新たに下院議長に就任するGOP院内総務John A Boehnerの動きから目が離せない。The Midterm Electionで一大旋風を巻き起こし、GOPにとって強力な応援部隊となったTea Partyをいかに扱うか。徹底した小さな政府主義、白人中心の超保守派で「政策無し」の噴飯モノだが、その存在は侮れない。彼らを失望させることなく、味方につけながらPresident ObamaのDCに挑もうとしている。勢力拮抗の上院にはMitch McConnell院内総務が待ち構えている。

ハワイでの休暇から戻ってきたObama氏、早速、米中協力関係の構築に意欲を示し、中国外相と面会するというスピーディなフットワークだが、HouseのGOPはまずObamacareを葬り去ろうと意気込んでいる。
我が書架に並んだObama関連本--“Barack Obama's Speech”“Barack Obama:The Audacity of Hope”“Barack Obama in His Own Words”“David Plouffe: The Audacity to Win”“Bob Woodward: Obama's Wars”“評伝 バラク・オバマ-「越境」する大統領(Barack Obama:An American President with Asian-Pacific Roots”等々もいささか色褪せつつある。
角川の新書版『オバマの誤算--「チェンジ」は成功したか』(著:上坂昇)をめくる。

アメリカとの誓約」を公表したJohn Boehnerが「私が大統領に選ばれたのは、人気策を実施するためではない。正しいことを実施するために選ばれたのだ」と毅然と反論するBarack Obamaに挑戦する。
世論イコール正義だとは言えない。Obama氏も節操なく変身しなければ追い詰められるのか・・。