blizzardに見舞われればストイックになれるか?

西高東低は日本列島の冬場のお天気の典型だが、こうまで分断されるとやりきれない。日本海側の豪雪は都内に居すわるボクらに想像できない。このところ猛吹雪(blizzard)に見舞われたことがないからだ。

豪雪・猛吹雪といえば、EU圏のtransportのマヒ。去年stop-overした Paris-Charles-de-Gaulle空港も大混乱だ。boarding gate前の椅子に横になり疲労困憊の中年女性が「三日間着替えもできない」とボヤいている。super
express Euro Star国際鉄道も動きが取れない。
そうかと思えば、Egyptのリゾート・ビーチに鮫が現われ、一人が襲われて命を落とす始末。遊泳禁止となった。

Down UnderのSydneyのビーチは30℃。盛夏のクリスマスに沸いている。隣のNZのPapamoa Beachもさぞかし大盛況だろう。長年B&Bでこの時季になると世界各国からやって来るお客を受け入れ、大忙しだった年来の親友も他界して早や1年近くになる。寂しいものだ。

北半球のblizzardたが、今度はNYにやって来た。日曜日に始まった猛吹雪が2日間絶え間なくEast Coastを襲った。ここ四年間で最悪だ。


ようやく空港や鉄道網は復旧しつつあるが、地下鉄やバスは間引き運転。市内数千軒が停電だという。故郷ハワイでクリスマス休暇中のPresident Obamaも本土が気になり、ゴルフやサーフィン三昧とはいかないだろう。
今日の都内は申し訳ないほど温暖な一日だった。
当方は昨日で仕事納め。久々に目の福を頂戴ではないが、hearts & mindsを少し充たさねばと考え、10時過ぎに書店と映画館にでかけた。
まず大手書店で、いま売れ行きの『武士の家計簿』(磯田道史新潮新書)その他三冊を買い込み、帰路シネコン森田芳光監督による約2時間モノの同名映画を観た。



“「加賀藩御用算用者」の幕末維新”とある。金沢藩士猪山家3代、いずれも「そろばん侍」。剣の修業は無縁、家族のモットー“倹約”が幕府経営にも影響を与え、藩主の食事も質素になる。

これぞ会計・財政のプロ。役人自らが質素倹約の範を示しているところが、“金と政治”、豪邸に住み贅沢三昧のこんにちの政治家・官僚と大違いだ。
映画『武士の・・』の全編に流れるストイックにさほろり。目の福というより“ワサビ効いたか目に涙”だった。