親の巣に戻るYoung Adults・・Why don't you create your own jobs?

“Unfavorable employment conditions make school and educational investments a more attractive option for some young adults”(就職難の現状にあって若い成人にとって学業への投資がより魅力的選択肢になっている)
NYのColumbia大学Vanessa Wight氏は分析する。が、Reuters通信の調査結果には困惑させられる。18歳から24歳の米国の若者の5割以上が自宅にこもっているという。

Wight氏の研究よれば、“One in seven young adults is emerging from teenage years with no pathway to financial and economic independence”(ヤング・アダルトの7人のうち1人が10代後半から財政的、経済的自立への道筋を見出せないまま成人になっている)
“The phenomenon of young adults moving back in with their parents has been nicknamed 'Full Nest Syndrome'. The adults children has also been called 'boomerangers'.”(成人となった若者が親の元に戻ってくる現象を“フルネスト症候群”と呼称し、さらにこうしたアダルト・チルドレンは、boomerangers<Uターンっ子:大卒後に親元に戻って生活する若者>とも呼ばれている)


NYの場合だけでも、25歳から34歳までの成人の約20%が核家族ではなく複数世代の所帯のなかで生活。1980年以来9%増えているという。こうした現状に照らすとき、“若い大人”の結婚年齢、独立し自立する年齢は遅れ、成人の概念も変化しつつあるといえよう。ReutersとWight氏のかる分析・調査には肯かざるを得ないが、問題は“Young, Educated and Unwanted”(The NY Times Weekly ReviewのFront PageのHeadline)だ。

「人生、若いときに学ばなければならない」−人は学ぶことを求められる。学ぶことの延長線上にあるのが就学・進学することである。若者にしばしば訴えてきた人生の原理原則である。さらに“学ぶことの”のその先にあるのが就職し社会的責任を果たすことであるはずだ。
が、現実はこうしたあるべき道筋通りにはいかないものだ。中国では大卒者に対する就業の門戸が極めて狭い。就職できる保障も稀なのに高学歴の資格を得ようと若者達が上京し、北京の狭い安アパートに雑居している。
1998年以来、大卒者数が83万人から600万人に激増している中国。
田舎から上京した学生は「北京は映画で観たような街ではない」とぼやく。“College essentially provided them with nothing”(大学は基本的には学生たち何も付与してこなかった)

政治学者Zhang Ming氏は中国の教育制度をこのように厳しく批判する。
こうした中で、“No Jobs? Today's Graduates Create Their Own”(仕事が無いって? 今のご時世では大卒者は創業するに限る)と米国女流作家兼ジャーナリストのHannah Seligsonは強調する。


米国は、高学歴者が就職に有利な社会から自ら創業・創職する社会創りへとシフトしつつある。Young Entrepreneur Council(青年起業会議所)に、全米で17歳〜33歳の創業者80名が加盟したという。そのなかに23歳のInvite Media社の共同創業者Scott Beckerが含まれている。同社は最近、Google系列会社として認定されたAd. Tech関連会社だ。



今や米国は、employment(就業)の世界からJob Creation(雇用創出・創業)の世界へと変わりつつある。このことに日本の若者も気づくべきだ。