“ロシアより楽々と”--From Russia with ease

Moscowの長いエスカレーターが地下鉄に通じている。超スピードと長さを誇示?して、James Bond『007』のタイトル“From Russia with Love”(ロシアより愛をこめて)にちなんで、From Russia with easeと大見得を切っている。

かつては防空壕、核シェルターを想定して造られたモスクワの地下鉄も見たわけではないがその深さはハンパじゃないらしい。一駅区間が2〜3分、しかも東京の地下鉄の3倍のスピードというから観光客など危なくて乗れない。

この地下鉄駅に通じるエスカレーターがまた乗り物ならぬ見モノだ。1934年代に米国Otis社が手がけたものを全面改良。
このエスカレーター利用者への注意事項---
「坐るべからず」「物を投げるべからず」「指に気をつける」「足元に気をつける」
首都の地下鉄網に通じるエスカレーターは数100台。一日の利用客は900万人に及ぶという。
速くて安全で便利ならば言うことなしだが・・?

Sportivnaya駅に電車が停車、ドア開いた。


“Museum of the Moscow Metropolitan”(モスクワ首都博物館)の小さな表示板が目に飛び込む。ドアが開いて下車すると荷物入れロッカーがある。ロッカーの突き当たりにエスカレーター用のお古のゴム製手すりを利用した階段がある。博物館に通じる階段だ。


さすがに、モノを大切にするお国柄の首都モスクワ。倹約・節約の面目躍如・・。