此方はIce、彼方はfire

世界各地でデモが頻発している。Italyの学生が怒りの抗議デモ。政府提案の大学予算削減方針の撤回を求めるprotestsが拡大している。


観光名所The Leaning Tower of Pisa(ピサの斜塔)が包囲され、一時学生が斜塔のてっぺんまで上って占拠する騒ぎだ。
去年出かけた世界遺産のFlorence(フィレンツェ)でも過激派学生の抗議行動があった。観光客は驚いたことだろう。

ナイジェリアでは主要労組が今月、全国規模のストライキ。学校や一部輸送機関も業務を停止した。これを受けて大統領経験者たちが政府に対し、最低賃金の約2倍の引き上げ(月額1万円)を要請した。労組はストを一時停止し、政府の回答を待っているという。

東欧ウクライナでも中小零細業者を中心に、首都キエフなとで増税反対デモが発生している。
同じ抗議デモでもPakistanのKarachiの抗議デモは異様だ。

キリスト教徒の女性に対する死刑の執行を求めるものだ。対象の女性の名はAsia Bibi。イスラムの神を冒涜した罪で死刑判決を受けた。Asif Ali Zardari大統領は抗議の声を受けて恩赦によりケリをつける意向らしい。
洋の東西を問わず海の向こうはangry fire of students' protestsで燃えている。一方、此方の大学生はどうか。
“Students vexed by dearth of job offers”(求人不足に学生は困惑)だ。
先月時点で就職内定者が全国大学生の60%に満たない。2003年の最低記録60.2%を下回るThe second employment ice age(第二就職氷河期)の到来だ。加えて今回は始末が悪い。企業側が求人件数を減らしたうえに、より良い人材を厳選しようとする。然るべき人材が発掘できなければ敢えて予定してい採用を見送り、企業内でやり繰りするという。
就職アドバイザーの女性曰く「大学生は職業に関連する学びを」。大学よりも就職予備校へ通いたい?

学生の方は相変わらず大手企業志向が強い。中小企業は逆に求人難だ。日本の若者の“寄らば大樹の蔭”と“内向き志向”が≪就職戦線に(超)異常あり≫の要因の1つでもある。日本の若者はicyに震え、海の向こうは怒りのfireだ。
余談だが、NZ南島、GreymouthのPike River鉱山で三度目の爆発が起きた。元凶は高濃度のメタンガス。このメタンが救出作業を阻み、29名を葬ったようだ。遺族の悲しみは想像を絶する。