“理想と希望は萎んだのか?“”Obama Speech

中間選挙期間中、Barack Obama景気対策やGOP批判に終始した。結果はあえなくDPのHouseでの歴史的敗北となった。
米国の現状を直視すれば内向きになるのも止むを得ないだろうが、Obama氏のSpeechから理想や希望が聞かれなくなったとき、特に若者はObama離れへと向かってゆく。
10日の訪問先Indonesia、JakartaでのObama Addressはどうだったか。

The University of Indonesiaで行なわれた“Thank you for this wonderful welcome. Thank you to the people of Jakarta. And thank you to the people of Indonesia”で始まった30分のspeech。イスラム教徒の心を揺さぶろうとつとめたものの、聴衆はその熱意を認めながらも、新味ある具体的政策が欠けていると指摘する。
Barack Obamaは経済発展と民主主義と宗教の問題に焦点を当て、世界最大のイスラム教徒の人口を有する躍進するアジア国家、インドネシアと米国との関係強化を訴えた。


“But his intended audience was also elsewhere in the Muslim world, especially in the Middle East, where he began talking last year of a fresh start between the West and the Islamic world.”(が、彼が語りかけた対象の聴衆も彼自身と同じく、イスラム世界、特に中東に住む者たちではない。中東こそ、昨年Obama氏が西側世界とイスラム世界を結ぶ再出発の年にしたいと宣言した場所ではないか)
インドネシアイスラム教指導者たちはObama氏の同国に対する配慮や思いやりを歓迎しつつも、彼のスピーチにイスラム世界全体が共鳴したか否か首をかしげる。米国の外交政策に具体策がほとんど見られないからだ。

インドネシア大学卒業の37歳、薬理学研究者はObama Speechに関し懐疑的だ。
“Obama talked about how Indonesia is part of him. But it makes me wonder: Which part? Where do you put Indonesia and Islam in you and your policy?”(オバマ氏はインドネシアは自らの一部だと経緯を語ったが、私は奇異な感じがする。一部と云うのはどの一部か? オバマ氏及び自身の政策の中にインドネシアイスラムを取り込むと言うが、向かう方向はどこなのか?)
Jakarta有識者の声は厳しい。
“His speech in Cairo raised lots of hopes, but his speech today was and redundant”(オバマ氏のカイロ演説は大いなる希望を喚起したが、今日のスピーチは同じ言葉の繰り返しで冗長過ぎた)

インドネシア大学構内の周囲で抗議デモが行なわれていた。Obama Speechを聴き入っていた学生たちはObama氏が子供の頃インドネシアで過ごしていた時代には生まれていなかった若者たちだ。本物のMuslimsは大学構外のProtestersたちに違いない。
President Obamaもこれまでのスピーチの名調子をfresh startさせ、具体政策に裏打ちされた理想と希望を語るべきときが来た。