今なお面白く、タメになるPeanuts--“Charlie Brownとその仲間たち”

70年代〜80年代にかけて高校生にEnglish Readingを教えていたころサブ・テクストにCharlie BrownのCartoonsを使った。4コマ漫画のballoonを読解し、オチを理解する。高校生にとってそう簡単な題材ではない。


8人?のcharactersがそれぞれ個性的で魅力がある。ユーモアが洗練されている。現代文化や生活への鋭い洞察力だけではなく、cartoonsの中の言葉にも魅了される。Haruko Toyamaさんが言う通り、「Peanutsの漫画の台詞のようにシンブルで、自然で、効果的で、そして美しい言葉は他にないかもしれない」
comic strip界に計り知れぬ影響を与えたcartoonist、“Peanuts”を世に出したCharles Schulz氏も亡くなって10年が過ぎた。

が、今もこの4コマ漫画のストーリーと比喩的、あるいは時として諧謔的なwordsやcatch phraseは生き生きと光を放ち、学ぶところが多い。
例えばcharactersの一人Lucyの弟Linusがほとんどいつも抱えている毛布“security blanket”(安心毛布)。Peanutsのcartoonsを起源に今ではstandardなidiomとしてほとんどのEnglish Dictionaryに掲載されている。

例えば手許にあるProgressive English-Japanese Dictionaryには−−
「(幼児がしがみついて安心感を得るためいつも持ち歩く)毛布」「(一般的には)安心感を与えるもの」とある。つまり、“自分にとって大事で不可欠なもの”という比喩的な意味をもつ言葉となって世界に広まってしまった。いま改めてその影響力の大きさを知らされた。
四半世紀以上前のstripの1つだが、次のCharlie BrownとLinusのやり取りとは今の高校生にも通じるものがある。
CHARLIE: Well, are you all set for the 'True or False' test today?
LINUS: True or False? Is it true or false?!
LINUS: Whew! What a relief! Thought it would be an essay test or
something! Whew! I'm saved.
LINUS: Taking a 'True or False' test is like having the wind at
your back!
Linusの一方的なお喋りで終わるこのstripのキーワードは、True or False
testとhave the wind at one's back。更には冒頭のCharlieの問いかけ“Are you all set?” 
これらが解らないとオチも解らない。

≪拙訳≫チャーりー:「ところで、今日の〇×テストの準備はOKかい?」
    ライナス:「〇×だって? ホントそれ、ウソー!」
         「へェー! ホッとしたよ。記述式かなんかのテストだ
          と思ってた! そいつァ、助かった!」
         「〇×テストはボクには追い風だ(ついてる)!」
高校で英語を教えておいでの先生方、思い切ってPeanutsのcomic strip をoral communicationの副教材にでもご利用されたら如何?

多少歯ごたえがありすぎるかも知れないが、生徒たちのeveryday Englishの手習いにはhave the wind at their backになるものと期待できる、。