“the ten-minutes' talk”(交談・懇談)もsummit talks?

今朝の本邦メディアは一斉に「日中首相、一転『懇談』」のFront line。
前日、首脳会談を拒否した中国側がHanoi市内の会議場控え室で10分程度の首脳“懇談”を受け入れた。
同行の官房副長官に言わせれば「懇談は偶発的で、自然な形で行なわれた」そうだ。しかも、“懇談”は温家宝首相から歩み寄りPM Kanに握手を求めたという。“偶発的”とは不自然だが、温首相の方から働きかけたとすれば、11月APECへの胡錦濤主席の訪日への道筋をつけようとする中国側のねらいがあるらしい。

PM Kanも辛うじてメンツを保った形だ。両首相は懇談のなかで「今後ゆっくり話す機会をつくる」点で一致したらしいが、10分程度の懇談など立ち話し程度のものだ。summit talksにはほど遠い。11月中旬APECでの胡主席とのトップ会談につながるかどうか。中国の出方次第でで先は読めない。

日中のギクシャクした関係を米国も軽視できない。
本日のThe NY TimesのAsia Pacific欄は“U.S Works to Ease China-Japan Conflict”の見出し。
“On Saturday, Secretary of State Hillary Rodham Clinton proposed a three-way meeting with China and Japan to resolve the dispute, which has raged since last month when Japan detained the captain of a Chinese fishing vessel that struck two Japanese patrol boats near the islands”
先月の尖閣諸島海域での中国漁船による日本巡視船に対する追突事故以来勃発した喧嘩騒ぎを解決するため、米国も含めた日中米の三ヶ国会議をやろうじゃないか。クリントン国務長官の提案だ。


アジアの盟主どころか、世界の一等国気取りのRising Chinaだ。USAのこの提案に対し早くも反撥。尖閣諸島の領有権を半ば否定するClinton女史が気に入らない。

とはいえ、米国とは真っ向から喧嘩はしたくない。中国の若者の英語学習熱は半端じゃない。美国への憧れがあるからだ。