Koran burning(焚書)の企み−そこまでMuslimが憎いか!

2001/09/11のWTCのTerror Attackの直後、多くの米メディアから“Remember Pearl Harbor ”の再来だという声が流された。
1941/12/08の日本軍にる真珠湾急襲の直後、米FBIは日系人指導者の収監を始め、二ヶ月後強制収容と突き進んだ。日本人憎しだ。この歴史に照らし、San Franciscoの日系新聞「日米タイムズ」編集長は、9/11テロのあと、「今度はイスラム系の人が標的になる怖れがある」と警告した。

いまこの警告・予告が現実のものになっている。Ground Zeroの近くにMuslimのモスクを建設する計画を巡って米国世論は大揺れだ。反対派は「真珠湾のそばに日本の文化センターがあるとしたら、どう思う」などと低劣な比喩が飛び交う有様だという。
こうした中で、フロリダ州キリスト教会が来る9/11にMuslimの経典Koranを燃やす行動を計画。当然イスラム世界で抗議行動が広がり、欧州になどでも“常軌を逸した”行為だと厳しい批判の声が出ている。
イスラム社会との関係修復を目指すObama政権も怒りをあらわにして、計画の中止を求めた。
Afgan駐留米軍のGen.David Petraeus(ぺトレイアス司令官)もコメント−−
“Images of the burning of a Koran would undoubtedly be used by extremists in Afghanistan--and around the world--to inflame public opinion and incite violence”(アフガンでも世界でも、イスラム過激派が反米的な世論に火をつけ暴力をあおるために利用する)


Hillary Clinton国務長官も「罰当たりで恥ずべき行為」だと厳しく批難。
とくにドイツは書物を焼くことが言論弾圧の象徴となったNaziによる焚書の歴史をもつだけにドイツ福音教会は「耐え難い挑発だ」と強い批判の声を上げた。独詩人ハイネ曰く「本を焼く国はやがて人を焼く」。


敬虔なMuslimsにとって、フロリダ州の教会が9/11に計画のコーラン焼却は“burning the word of God”(神の言葉を焼く行為)と同じだと、計画の撤回を求めている。


が、計画の首謀者であるThe Dove World Outreach CenterのTerry Jones牧師は周囲の反対や批判に耳を貸さず、計画を強行する構えだ。テリー・ジョーンズ師は「イスラム教は邪悪な宗教だ」「これに対する抗議とイスラム教の危険性についての啓発運動の一環だ」と強弁。
邪悪なのはどちらなのか。今の米国に渦巻く、狂信者の存在と常軌を逸脱した不寛容な潮流は米国にとって計り知れないマイナスとなるこは必至だ。