mosque もhijabもマカリならん?


米国民のほぼ5人に1人がPresident Barack Obamaイスラム教徒だと本気で考えているというからビックリ。これは明らかな誤解なのだが、共和党支持者に多い点、デマ宣伝の臭いがする。そこへ、今般持ち上がったグランド・ゼロ跡地近くのイスラムのモスク建設。この計画にBarack Obamaが「理解を示した」ものだから火に油を注ぐ大騒ぎ。保守派・GOPに格好のプロパガンダを与えるきっかけとなっている。


米国に潜在するanti-Muslimの風土は東海岸にだけではない。西海岸も同じだ。LAのDisneylandのrestaurantで働くMuslim女性が解雇された。

14日の日曜日、頭をスカーフで覆ってrestaurantのウエイトレスして働いていたImaneさんが店長から命令された。「ここはテーマパークのレストランだ。客の前でスカーフを被るのはまかりならん。取り外せ。それがイヤなら帰宅せよ」
スカーフとはイスラム教徒の女性のhead scarf、ヒジャブ(Hijab)のことだ。彼女がhijabで頭部を覆ったワケは、今年は8月11日〜9月9日までがRamadanの期間に当たり、イスラム教徒としてその期間の戒律・習慣にのっとったからだ。Ramadanの期間、断食に入るイスラム教徒がいるが彼女はHijabをまとったに過ぎない。Hijabはアラビア語では頭にベールを被るといった意味以外に、貞淑・道徳といった意味もある。

Imaneさんは店長の指示に従ってその日は帰宅し、翌日出勤したが結果は同じ仕事をさせてもらえなかったという。
Disneyland側の言い分はこうだ−−


「当方は宗教。信教による差別はしていない。彼女にはヘッド・スカーフを被って働くこと機会を与えている。ただ、お客の目に触れないようにすること。彼女に妥協してウエイトレスの制服に似合ったスカーフを被るように言ってるだけだ」
「彼女みたいに人目につく立場の者はあんなベールは被るのがオカシイ。ここはファッションショーの場ではない。今回の事態はその典型だ」
Hijabと云えば、フランスで宗教的シンボルであるとの理由で学校など公共の場での着用を禁止し、内外のMuslimから反撥を受けている。

Ramadanはイスラムのお祭りの月でもあり、地域紛争など戦闘が自粛されるのが通例なのに、AfganのタリバーンなどはRamadan期間にもかかわらず攻勢に転じる場合が多い。


NYとLAに見られる過激なanti-Muslimの風潮はNY市長が憂慮するとおり「米国が悲しい日を迎える」事態を招くきかねない。