失うものは無かったThe All Whites v “Mamma mia”(なんちゅうこった!)The Azzurri(青の軍団)

世界ランク78位のthe Kiwisが大健闘。FIFA World Cupでdefending champion Italyを相手に1-1の引き分け、勝点を2とした。
戦前よりItalyチームは、主力選手の故障欠場もあってThe All Whitesのplayersの高さと強さを警戒していたが、悪い予想が的中した。
Italy National Teamをthe Azzurri(青の軍団)と呼ぶ。Italy国旗が緑・白・赤の三色なのに、なぜ“青の軍団”・・? 一説にはAzurro(英語のazure)から連想される青は、海の深い青。「地中海・アドリア海の青」に由来するともいわれるが定かではない。


ともあれ、サッカー王国、Italyは1-1の結果にガックリ。AP通信のHeadlineは“Mamma mia(なんてこった!)”

一方、前半7分、FWのShane Smeltzの一発シュートでゴールを決め、王者相手にドローの結果を得たサッカーa minor nationのNZは歴史的快挙だと雀躍。

先行されたItalyが同点に追いついたのは前半29分のPKによるもの。The All Whitesの若干20歳のDF,Tommy SmithにAzzurriのMF, Daniel De Rossiが袖をつかまれ(?)倒れされた(?)ためT.Smithはイエロー・カードの反則、FWのVincezo IaquintaにPKを決められた。あのシーンを録画で見るとDe Rossiが自ら簡単に倒れたように映る。あの程度でイエロー・カードじゃTommyもたまったもんじゃない。試合後の記者会見でその点を指摘されたItalyのLippi監督、否定することもなく話しをそらした。

それにしても、前後半通じてThe All Whitesの反則数25、Azzurriの方は11。後半防戦一方のNZの激しいアタリは判るが、Italyのplayersが巧みに倒れ、被反則を偽装、レフェリーが出し抜かれている感が強い。
The All Whitesの枠内シュートは前半のたった1本、それがゴールにつながった。他方、AzzurriはCK15本、FK26本、シュート数は枠外16本、枠内7本とゴールめがけてキックとシュートの嵐だ。それらのshotsをことごとくセーブしたThe All WhitesのDF、中でもGKのMark Pastonの防御力には驚嘆するばかりだ。

NZのR.Herbert監督は「うちにはアマチュア選手もいる。W杯に出場すべきチームではないとか、予選が簡単過ぎるんじゃないかとかいったイメージを抱いていた人もいるかもしれないが、NZにとって価値ある、歴史的な闘いだった。世界にとっては不思議な出来事だろうが、W杯に不可能という言葉はない。我が国は夢を追いかけ、第3ラウンド、Paraguay戦に臨む」と興奮を抑えられない。

息詰まるような90分余りが終わっても、狭い一角でThe All Whitesを応援していた熱狂的なサポーターたちはNelspruitスタジアムを後にしない。
下の客席に降り、The All Whitesのリザーブ選手の練習に注目していた。