Kimtaku is down but not out!

現役引退し、コーチに就任したばかりの木村拓也が広島球場で突如倒れた。クモ膜下出血だという。痛ましい。

ボクは根っからのカープ・ファンだが、中でもずっと木村拓也のプレーや活躍振り、好不調を最も注目していた。ユティリティ・プレイヤーとして球団から重宝がられていた。つまり便利屋である。正直言ってパワーのある選手でなく、地味で器用なハッスル・プレーヤーだ。出身校も宮崎県の有数の進学校ドラフト外日本ハムに入団、ウダツが上がらず、広島に移籍した。

三振が多い選手だったが、粘り強く相手チームから見れば曲者で嫌なタイプの選手だったはずだ。足が速く、バンドも走塁も上手い。
なんとも味わいのある選手だ。アテネ五輪選手に選ばれたのには驚いたが、捕手も野手もこなす何でも屋だけに使い勝手が良かったのだろう。
五輪での役割は一塁コーチ専門だった。彼ならではのお似合いのポジションだ。巨人への移籍はショックだったが、Carp-Giants戦では敵ながらあっぱれの憎らしいブレーを度々見せ付けられたものだ。

人柄がよく、監督はじめ先輩・後輩を問わず、多くの選手や関係者に愛されている。東京へは単身赴任。家族を「第二の故郷」広島に残していてのホテル住まいだ。惜しむらくはヘビー・スモーカーだったことだ。単身赴任での孤独な闘いが知らず知らずストレスとして彼の身体を蝕んでいたのではないか。それにしても試合前、シートノックの直前の恐怖である。
広大病院は面会謝絶だ。「病状は悪化の一途」だとキムタクと同郷の球団代表の表情は深刻だ。見守るご家族。関係者、友人たちそしてファンは恢復を祈るほかない。

God Bless Kimtaku! He is down but not out!