“”I cannot do it alone”--私1人では成し得ない『雇用創出』

本日午後、President Barack Obamaよりemailが届いた。
大統領就任初の上下両院合同会議での一般教書演説(The State of the Union Address)を終えた直後のメールである。
経済の低迷、10%を上回る26年ぶりの高失業率が米国民をいらだたせ、Barack Obamaの就任当時の70%近い支持率が今や50%前後まで下落している。
Obama氏は一般教書の重点を中流市民の雇用安定対策にすえた。米国民の多くが経済問題をObama政権の最重点課題として位置づけ、Obama氏が最も精力を注いでいるMedicare Reform Bill(医療保険制度改革)よりはるかに上位にある。

Obama氏が今回の一般教書演説のなかで最も多く用いた用語はjob。次いでtax、debt/deficit(負債・赤字≒財政再建)。さらに、economyとともにsmall business。中小企業支援にも力を注ごうとしている。
そして、保守派、GOPの抵抗勢力によって実現が危ぶまれているMedicare Reform Billについて不退転の決意を表明した。


President Obamaは一般教書を次のように締め括った---
“We have finished a difficult year. We have come through a difficult decade. But a new year has come. A new decade stretches before us. We don't quit. I don't quit. Let's seize this moment-- to start anew, to carry the dream forward, and to strengthen our union one more.”
「困難な一年を終えた。困難な10年を経験した。が、新たな年がやってきた。新たな10年が我々の眼前に広がっている。我々はあきらめない。私はあきらめない。今という時をしっかり捉えようではないか。新たにスタートするため、夢を前進させるため、そして、再度、結束を強めるため」

Obama's first State of the Union addressを共和党支持者も含め米国民の多くは、そして無党派層は概して好意的に受け止めているようだ。


が、いつもの名文句、耳障りの良い言葉だけでは米国民は承知しないだろう。
いずれも実現化に難航が予想されるなか、Obama氏の真のpowerが試される。米国の窮状をそして政権の苦境をいかに脱出するか、正念場を迎える。Martin Luther King Jr.の言葉を借りれば“In spite of the difficulties and frustrations of the moment, I still have a dream ”(いま数々の困難や挫折に直面しようとも、私には夢がある)だ。