華々しい外交デビューと裏腹に実効はおぼつかない

UNやPittsburgh SummitでPresident Obamaは主役を演じた。我が国PM Hatoyamaも、これまでの日本のPMにない存在感を示し、外交デビューに満足したことだろう。が、国際政治と国内情勢の現実はそう甘くない。
“In Good Will, Few Benefits For Obama”(友好親善ムードのなか、オバマにとって利点はほとんどなし) “As 'Obama euphoria' fades, he sees the old problems abroad”(オバマは、幸福感がしぼみ、旧来の国際的難題を実感)
The NY Times Weekly Reviewの悲観的見出しだ。President Obamaの行く手は険しさを増すのか?

初の日米首脳会談で信頼関係を醸成したといわれるが、我が国の政権交代により、米日関係は緊密さが弱まるだろうとの見方をしている。
金融サミットで日本は内需の拡大を求められたが現実はどうか。
“Japanese Consumers Discover Cheap Can Be Chic”(日本の消費者は安物にカッコ良さを見出す) “As one teen puts it: 'I'm not drawn to Louis Vuitton at all.'”(十代の娘が言う「Louis Vuittonなんかに絶対手を出さないわ」)
日本の津々浦々、ディスカウント商品あさり、かつての高級ブティックは見向きもされない。

90年代初めにバブルが崩壊し、lost decade(失われた10年)と言われた不況時にあっても、世界で日本だけは贅沢品が店頭を賑わし結構売れていた。ところが、今度の金融危機・不況により状況は一変、高級品が売り物の老舗のデパートの客足がガタ落ちだ。
内需拡大は容易じゃない。