BBQと併読の秋味

今年の九月に四日連休があることを知ったのは九月になってからである。暢気モノというか、暦知らずには我ながら呆れる。
一族郎党が我が家に集合し、昼下がりから庭先でBBQ、大騒ぎである。九月も下旬だが、日差しは結構厳しい。一ヶ月前のお盆時、炎天下でのBBQの時に比べれば遥かに爽快だが、冷えた缶ビールを長く外のテーブルに置いておくと、“熱燗“まではいかないが“温燗”になる。


夕刻近くから併読を始める。恐ろしく遅読である。
「読書百遍、意自ら通ず」といわれる。百遍まで読めないが、書物に付箋をつけて何度もひろげては、含意を味わうことが最近多い。
「繰り返し読むことのできないような小説ならば、はじめから読む必要がない」「およそ本を読むのにノートをとる必要はない。ノートをとらなければ忘れてしまようなことは、忘れてしまったほうが衛生的である。忘れられないようなことならば、わざわざ紙に書きつけるに及ばない」とまで言う人がいる。ゆっくりと何度も読む書物が、自分にとって≪古典≫と呼べる読み物になるのではなかろうか。

いまボクは、300頁程度の単行本と最近出版されたばかりの新書モノ2冊を併読している。加えて、主に英米主要紙のnet.comをプリントアウトして飛ばし読みしている。語彙不足だか、余り辞典を引かない。Obama Speechのレトリックや英米紙に登場する新語に対しては、手許にある英和辞典は頼りにならない。WebsterかOxfordの大辞典の用例を探し当てるしかない。

予断だが、夕食後、イタリア製レモンの味リキュール、リモンチェロをsip(ちびちび飲む)した。産地はAmalfi。お馴染みのScottishのドランブイエほどではないが33度。かなり効いた。