処暑と晩冬・早春

今日(23日)は早や処暑、わが街の夏祭りも終わろうしている。
小中学校では25日に新学期がスタートするところが多い。Swine Flu(新型フルー)の感染拡大が憂慮される。

数箇月前、冬場を迎える南半球がswine fluの大流行が心配された。AustraliaやNZへの研修旅行を休止した学校も少なくない。今の南半球はどうだろう。fluの大拡大や死亡者のニュースは余り入ってこない。それとも、オセアニアの両国は織り込み済みで、大騒ぎしていないのかも知れない。Africaが気になるが、それよりも日本での連日のflu感染者拡大の状況は驚きで、油断できない。
夏休み中の人口移動の多さが禍しているのではないか。


晩冬から早春間近いAusとNZ。同じDownunderの二国だが、先住民との関係が大きく異なる。ボク自身、知人や親友も多く、何度も訪れ滞在したNZは、学校教育において先住民Maori文化を大切にしている。経済格差は否めないが、西欧から移住したChristianityとMaori文化との融合は同国の国是だ。
先住民と云えば、先月末President Obamaが“President Medal of Freedom”を16名の各界功労者に授与した。感銘を覚えたのは、その中にIndian warsの中で、米国陸軍が最も悲惨な敗北を喫した戦闘Battle of the Little Bighornに参加し、先住民文化を死守したJoe Medicine Crowさんが含まれていたことだ。

Joeさんは95歳、Plains Indian(大平原インディアン)Crow族の酋長、最後の生き残りというべき存在だ。第二次世界大戦にも参戦した勇士である。


President ObamaにThe White Houseに招かれAward Medalを首にかけられたJoeさん。民族衣装の下にwar paintを塗ったその皺深い姿は無表情だが、Crow族ばかりか先住民はBarack Obamaに敬意を払い、長年に亘る差別政策の改善を訴えている。