噺のまくら

今夕、某私立学校の職員会議に特別出演した。
ボクの出番は六時。それまでの前座はいろんな報告の連続で、くたびれ果てての一席である。
小三治じゃないが「『噺もまくらもしたくない』の心境です」と、一言ことわって、まずイントロから始めた。
“まくら”ってものを小三治師匠は解説してくれてる。

「噺のまくらというのは、落語の本題に入る前のイントロで、そんなにいろんなことを喋るものではないのです。短い小噺をひとつふたつ喋っておいて、ポンと本題に入るのが江戸前ってもんです。本題に自信がないので独演会などの時にぐずぐずごまかしのためにやり出したのです」
あたしの今宵の噺も独演会のようなものだったが、“まくら”の入り具合で本題も生きてくるように思われる。出来はどうだったかよくわからないが・・。