今どきの憎まれものWall StreetとEconomy

ウォール街という言葉を聞いただけで唾棄したくなる金融関係者や株取引者が少なくなかろう。
ピアスの『悪魔の辞典』は≪ウォール街≫を次のように定義する。
「ありとあらゆる悪魔が非難攻撃する罪のシンボル。ウォール街は盗賊の巣窟なりとするのは、成功を収め得ない盗賊にとっては、そのいずれの者にも、天国へ行ける望みの代わりをつとめてくれる信念であって、かの偉大なアンドルー・カーネギーでさえ、そのように信ずると公言している」
まさにこんにちのウォール街のていたらくをみれば、言いえて妙だろう。
Economyに関してハリー・トルーマン米大統領がThe Observerのなかで述べている。
“It's a reccession when your neighbor loses his jobs; t's a depression when you lose your own.”
(あなたの隣人が職をなくしたときは一時的景気後退のときだ。あなた自身が失職したときは大不況ののときだ)

仕事世界から外に出て、家にこもることが多くなると、つくづく考えさせられる。「自分の知っていることは余りにも少なく、知らない闇で覆われていることが余りにも多い」ということだ。辰濃和男氏も述べている。
「宇宙の基本が闇であるように、私達の暮らしの基本も、実は混沌たる闇の中にあります」