年俸格差をものともせずRays快挙

「格差大国アメリカ」(岩波書店)が売れに売れている。
MLには30チームあるが、球団の所属選手の総年俸は天と地の差がある。最高年俸球団はNY Yankeesだ。金にあかせてスター選手をかき集めている。それでも今期はALDS(アメリカン・リーグ・地区選手権)にも進出できず、惨めな結果で終わった。怪我人が多く、選手の高齢化のせいじゃないか。
ALCS(ALチャンピオン・シリーズ)が終わった。万年最下位のTampa Bay RaysがBoSoxを最終戦で破った。昨年まで最も空席の目だったSt.PetersburgのTropical Fieldが沸き立った。Rays Beat Boston/
The 1st in Historyのサイン・ボードが揺れた。グランドで選手たちとファンが喜びと興奮を分かち合った。まるで夢心地に歓喜の渦である。


Raysの選手の総年俸は30球団中29番。金持ち球団BoSoxとの死闘を制した。快挙だ。World Seriesで頂点を目指す。この壮挙の陰に若い選手たちを奮い立たせた監督やコーチの力があるはずだ。
JPBも球団の年俸格差が著しい。弱小球団のトップ選手を集めて、チーム戦力強化の路線を歩んでいるいまのシステムでは日本プロ野球の魅力も欠ける。能力ある選手がMLBに流出してゆくのも無理はない。