新星Palin女史の登場で、好感度先行の米大統領選

先の米民主・共和両党の正副大統領候補受諾演説で高感度NO1はSarah Palin女史だったとメディアは伝える。
ボクの知人であるM紙北米総局長B氏は『(ペイリン氏は受諾演説で)保守層の心の琴線にふれる言葉をちりばめ、ただ者ではないところを見せた』と述べ、その上で彼女のキーワードは牧歌的なアメリカ人の好む“スモールタウン”だという。

9/11同時多発テロから7年。今週の木曜日(現地時間)、Obama, McCain両候補は連日の選挙キャンペーンを小休止し、Ground Zeroに赴き共同歩調をとる予定だ。Americans Firstだ。

ノーマークだったSarah Palinを担ぎ出したMcCain共和党への無党派層からの支持率が急伸したようだが、好印象・高感度だけによって大統領選が引きずられてゆくのは危険だ。8年前、そして4年前の二の舞、三の舞になり兼ねない。言葉のレトリックと“キャラ”だけでは大国の政治・経済や国際政治・外交の行き詰まりの変革や解決は無理なはずだ。
Hillary Clinton女史はSarah Palinを“pitbull in lipstick”(口紅を塗った闘犬)だと批判をスタートした。Hillaryが本腰でObama陣営を強力に支援するか。大いに注目される。