昨日・今日・明日
No news is good news(知らせが無いのが良い知らせ)というが、今朝の米紙Chicago TribuneはPaul Greenbergのコラムを掲載。Head Lineは'Good news is no news'。最近の米国メディアのイラク報道を「景気のいいニュースは中身は空っぽ」とこき下ろしている。
邦紙も同じだ。気の利いた記事があまり見られない。気になることといえば、今夏の酷暑。その上、季節はずれの寒気が居座っているようで、恐るべき竜巻や豪雨・鉄砲水に襲われかねない。お天気ニュースがalert news(緊急警報)やbig newsにならなければよいが・・。
こんな時には『ビアス:悪魔の辞典』(The Enlarged Devil's Dictionary by Ambrose Bierce)で頭を冷やすことにしている。
「昨日」「現在」「翌日」の意味を読み解く。
≪昨日≫--青春の幼年時代、成年の青春時代、老年の過去のすべて。
≪現在≫--永遠の時間の流れの中で、失望の領域と希望の世界を分
けている部分。
≪翌日≫--良い行いと悔い改めた生活の見られる日。仕合せの始まり
老年にとって、≪昨日は過去のすべてだ≫とこの辞典は定義する。なるほどボクたちは、ずいぶん昔のことを回顧して“まるで昨日のことのようだ”ということが多い。その裏返しの意味だろう。
- 作者: アンブローズビアス,Ambrose Bierce,西川正身
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1997/01/16
- メディア: 文庫
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