贅沢三昧のG8、食糧危機・飢餓問題を論じる資格あるの?

洞爺湖サミットに費やす経費が気になるところだが、驚くべき数字が明らかになった。英紙The Timesによれば、日本政府の投じた経費はなんと約600億円。3年前自爆テロで50人以上の犠牲者が出た英国で開かれたサミットの経費の3倍以上に及ぶという。この予算のうち半分に当たる300億円を警備費に当て、21000人の警官を動員。現地北海道はもとより、首都圏のターミナルや空港も厳戒態勢にある。
警備費はさておき、なんとも不可解なのはG8首脳に対する食事の大盤振る舞いだ。
世界の食糧危機やアフリカの悲惨な貧困・飢餓問題を論議した同じ日、ワーキング・ランチに6コース、晩餐会は8コースの美食が用意された。贅沢三昧の食事のオンパレード、まさに飽食のなか、首脳たちに飢餓・貧困の実感はないだろう。果たして食糧危機を深刻に審議し対策を打ち出す資格があるのだろうか。
Mr Bushがエイズ撲滅も国際政治の主要課題だと指摘しているが、我が国政府は、エイズ治療費の400万人分にあたる経費を今回のG8に費やていることをご存知か・・?