ほぼ快晴の朝である。この八月August(夏の帝)は真昼時も傘が離せなかった。ふと気がつけば、部屋のカレンダーは八月のままになっている。九月にめくる。なぜか、晩夏を惜しむ心持は薄い。 外は初秋の色香が匂う。近くの公園の細道を病葉を踏みながら、行き交…
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