The two tragedies--Sorrow(悲しみ)とPrayer(祈り)・・Not anger?(怒りを超えて?)

各種メディアは“North Korea's attack”に対する驚愕と怒り一色だが、NZ南島ではcoal mineの二度にわたるblastによりNo Hope Lost(一縷の望みも絶たれた)。カンボジアのPhnom Penh festivalでは群集が将棋倒し、378名が命を失った。


この二つの悲劇は国際ニュースでは大きく扱われない。何故か? 政治的事変ではないからだ。北朝軍の暴発はまさに蛮行だがtragedyとは言えまい。
19日爆発事故で29人の作業員が行方不明となっていたNZ南島、West CoastのGreymouth、Pike Riverの鉱山で昨日午後二度目の爆発が起きた。最初の爆発より大きかったという。現地Greymouth Star紙は−−
“An explosion at Pike River coal mine on the West Coast today crushed all hope of rescuing 29 miners trapped underground there for six days, with police saying there is no chance any of the miners survived”
(今日発生した西海岸パイク・リバー鉱山爆発事故は地下に閉じ込められ6日を経た29人の作業員の生存の願いを完全に打ち砕いた。警察は作業員の生存は絶望だと発表した)



当地のTony Kokstoorn町長は“This is the West Coast darkest hour. The news has been 'sickening.”(西海岸にとって最も暗澹たる時だ。吐き気をもよおすニュースだ)と肩を落とす。家族はうちひしがれている。
“The families of some of the 29 men trapped in the Pike River mine expressed sorrow rather than at a meeting in Greymouth”(鉱山に閉じ込められた29人の作業員のうち何人かの家族がグレイマウスにやって来た。それぞれ怒りを超えて悲しみの表情に満ちている)
NZのPM John Keyのコメントだ。
今回の惨劇、警察や救出に携わった関係者に責任はないという。
救出活動は難航を極めた。10月に33人の作業員が奇跡の生還を果たしたチリの鉱山とは状況が決定的に違う。炭坑からの脱出ルートは二つあるが、Pike River mineは急勾配で、シャフトは地面に対して垂直ではなく、丘に面して水平に走っているという。さらに問題なのは、二次災害の恐れから救出チームが坑内に入れない。貫通した通気孔から空気を採取したところ、濃度の高い一酸化炭素ガスと爆発性のあるメタンガスが充満し、酸素濃度は低かったという。
昨日の二度目の大爆発もこれらのガスのせいに違いない。
“Mission Accomplished in Chile”の再来は叶わなかった。

NZ Herald com.は“Pike River tragedy:'Sorrow-not anger”のHeadline.

International Herald TribuneはPhnom Penhの惨事を“Prayer for the dead”(死者への祈り)と報じる。