アフリカの実相と願いを知ろう

TICAD(第四回アフリカ開発東京国際会議)が閉幕した。横浜宣言が出された。どの程度実効性が期待できるか。アフリカに対し、米中印の投資競争が熾烈化しているが、貧しい人たちは日本からの援助を必要としている。
アフリカの人々の目には日本は寛容と善意の国と映っているからだ。けれども、日本の貧困国への援助は減り続けている。今や日本は援助額で世界で最も見劣りのする国だという。困ったものだ。
アフリカを救うことは地球を救うこと。アフリカが緑の沃野に変わるとき地球も生まれ変わる。危機的な砂漠化の進行に歯止めがかかる。単純な方程式だ。タンザニアの大統領は明快に語る「肥料さえ手に入るなら国を変えることができる」
貧しい人々に施しを与えるという発想から決別しなければならない。アフリカの自立を支援することだ。
アイルランドのロックバンド「U2」のメンバー、ボノ氏がロンドン・ハイドバークのステージで叫んだ。
「慈善じゃなく、社会的公正を!」