2016-01-03から1日間の記事一覧

『時間』(続)--戦慄すべき<記憶の危機>

著者堀田善衛は主人公の中国人知識人・陳英諦をして迫り来る日軍の対中侵略・大虐殺を予感し語らせている。「都市は欧風化し、田舎はいつまでも太古のままという、この変則的な中国文明は、いま非常なshake up,揺り返し、混沌の時期を迎えたわけだ。・・・血…